最近の広報まなび 先週は、愛媛県の新品種「紅プリンセス」のPRイベントのお手伝いに行ってきました。PRイベントと一括りに言っても、どのステークホルダーに向けて、どんな目的で実施するかによって、その方法は大きく異なります。
今回の目的は「新品種のお披露目」。新商品の情報提供をPRイベントという形で話題の創出に変え、メディアに記事化・報道を促すこと、そしてインフルエンサーの投稿を通じて広めてもらうことが狙いでした。
PRイベントを行う上での気をつけるポイントをまとめてみました!
【ポイント①】 取材・撮影しやすい環境を整えるには ・フォトスポットを設置する ・商品を活用した試食シーンを用意する ・バックパネルなど販促物を制作し、ブランドやテーマを際立たせる
こうした工夫により、報道映えするシーンを演出し、メディア露出の可能性を高めます。また報道されやすい曜日や時間も考慮に入れる必要がありますよね。
【ポイント②】 説得力のある発信者、信頼のある情報を提供する重要性 PRイベントにおいて、誰が発信するかも重要なポイントです。今回のイベントでは、愛媛県知事、県のマスコットキャラクター「みきゃん」、みかん研究所の専門家、そして「食べチョク」の代表が登壇し、それぞれの視点で新品種の価値を伝えました。
実際に、イベント後の報道では知事のコメントやゲストの発言がそのままタイトルや記事に引用されていました。これは、彼らが「最も説得力を持って語れる人」であり、その言葉にニュース性があるからです。広報担当者は、どの立場の人がどのようなメッセージを発信するかを事前に設計し、効果的な情報発信につなげることが大切です。
【ポイント③】 PRイベント後のフォローも重要 イベントが終わった後も、広報担当者の仕事は続きます。 ・当日の写真やアーカイブをすぐに関係者に共有する ・掲載記事のチェックやメディアとの調整を行う ・SNSでの発信で情報を拡散する
特に、カメラで撮影されているシーンを後方からスマホで撮影し、SNSなどで共有するのも有効です。ただし、解禁タイミングは必ず確認することが重要です。また、撮影時には「カシャカシャ」と音を出さないよう、静音カメラを活用するなど、細かな配慮も必要になります。
【ポイント④】 事後レポートで次回に活かす イベント後は、メディアの反響や報道された記事の傾向を分析し、今後の広報活動に活かすことが求められます。特に、 ・露出のされ方(タイトルや切り口) ・SNSでの拡散状況 ・メディアが注目したポイント などをレポートにまとめることで、次のPR戦略の精度を高めることができます。
PRイベントは、準備段階から事後のフォローまで、一連の流れとして設計することが成功のカギですね!今回のイベントを通じて、改めてその重要性を実感しました。
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