一週間の気になるNews勝手にピックアップ
今回の参院選で浮き彫りになった「外国人問題」をめぐって ― 今回の参院選選挙を皆さんはどういう目線でご覧になりましたか?各党の争点の一つともなった「外国人」の問題。気になるNewsをピックアアップしてみました。
「外国人増加で治安が、賃金が…」広がる情報を検証 誤りも NHKの7/16時点の記事ですが、参議院選挙の投開票日を前にSNSでは「外国人」に触れる投稿が119万件と最多だったようです。
「なぜ私たちは嫌われる?」日本に長年住む外国人が憂う、参議院選挙の“排外主義”とアメリカとの懸念すべき類似点 7/18の東洋経済オンラインの記事では、外国人居住者を「隣人ではなく、管理すべき対象である」といった風潮、「経済的脅威」とする空気感が醸成されていることを取り上げ、短期訪問者と居住者が一括りに「外国人」として単純化される点に警鐘を促しています。
他の争点はどこ行った?参院選、あまりにも雑な「外国人問題」 ハフポストでも、「外国人問題」を争点とするならば、もっと丁寧に論点を分けて伝えるべき。そうでなければ、印象操作にしか見えないという記事が寄稿されています。
PRや広報の立場から感じること 個人的に、これまで自分のSNSでは「5S(宗教・差別・政治・セクシャル・スポーツ)」は触れないようにしてきました。 ですが今回は、是非を問うというよりも、「空気感がつくる印象」や「プロパガンダとしての情報操作」に注目しました。SNSの影響力によって、それが加速していく今、広報やPRに関わる者としてこの流れをどう受け止めるかが問われているように思います。
個人的な話ですが、私は、大学時代ジャーナリズムを専攻しており、PRに初めて触れた本が「戦争広告代理店」 でした。 ボスニア紛争時、国際世論を味方につけるためにアメリカのPR会社が仕掛けた戦略的な情報操作をノンフィクションで描いた作品ですが、PRとは何かを考えさせる話で今回のテーマに通ずるものがあるので、ぜひまだ読んでいな方は手に取ってもらいたいと思います。
例えば、最近では中国のAI、ディープシークに質問すると「尖閣諸島は中国領土」 という回答が返ってきたという記事も記憶に新しいです。 中国AI「尖閣諸島は中国領土」 高性能も政府主張を回答
広報やPRの立場として、切り取られた言葉の背景にある意図を見極め、俯瞰した視点で物事を捉える意識を常に持ち続けたいと改めて感じています。
読まれる採用広報記事は質問力で決まる 100本の経験で伝える取材のコツ5選
① インタビューの準備で差がつく 最初に考えるべきは、「誰に届けたいか」「どんなメッセージを伝えたいか」。 この視点があるかないかで、記事の深度が大きく変わります。
そこから逆算して、質問の骨子を組み立てましょう。 また、インタビュイーには「どんなテーマで、どんな記事に仕上げたいか」を事前に共有することで、安心して話してもらいやすくなります。
最近ではAIを使って素材から骨子を自動生成することも容易いので、下準備の負担を減らす工夫もおすすめです。
② 本番前の“事前取材”がカギ 30分程度でも構いません。本番前に軽くヒアリングの時間を取ることをおすすめします。この時間の目的は大きく3つあります。
1.想定質問に対して、どんなエピソードが語れるかを握ること 2.成果などを数値で語れる場合、その具体的な数値を事前に確認しておくこと 3.「この話でいいのかな?」という不安を払拭し、方向性に自信を持ってもらうこと
特に関係性がまだ浅い相手の場合や、相手の情報をこちらが十分に把握していない場合、この事前取材を入れるかどうかで、本番で引き出せる話の“濃度”が大きく変わってきます。
短時間でも構いませんので、手を抜かずに実施することをおすすめします。 「この方向で大丈夫ですよ」と取材の方向性を明確に伝えることが、インタビュイーへの安心感と信頼感につながります。
③ “なぜ・感情・数値”を掘り下げる インタビューでは、一問一答で終わらせず、背景・感情・具体性を意識して深掘りしましょう。 「なぜそう感じたのですか?」 「そのとき、どんな気持ちでしたか?」 「成果はどれくらいでしたか?」 感情の動きや数値の裏づけを引き出すことで、読者の共感や信頼につながります。 ありがちなのが、答えを聞いてすぐ「ありがとうございます」で締めてしまうパターン。これでは浅い記事になってしまいます。
一つの答えから、もう一歩踏み込む。そのひと手間が、印象に残る記事をつくります。
④双極(Polarity)を意識する 良い話ばかりではなく、葛藤や迷い、裏側にあるリアルを描けるかが、記事の深みを左右します。 例えば、決断の裏にある不安、やりがいとしんどさの両立、成功とその代償 相反する要素をあえて並べて見渡す「双極の視点(Polarity)」を持つことで、共感が生まれるストーリーになります。
⑤質問は“短く・具体的に”が鉄則 質問が長すぎたり抽象的だと、相手は「で、何が聞きたいの?」と迷ってしまいます。
悪い例(長くて抽象的) 「いろいろな会社をご覧になった中で、今の会社を選ばれた背景には価値観やタイミングが…そのあたりを教えていただけますか?」
良い例(短くて明確) 「なぜこの会社を選んだんですか?」 「他社と比べて、決め手は何でしたか?」 「迷いはありませんでしたか?」
短く、具体的であることが深掘りの第一歩。 特にインタビューに不慣れな方ほど、この設計が大きな助けになります。 以上です。インタビューをする際は上記の5つをぜひ意識してみてくださいね! ご質問や感想もお待ちしています。
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