2025.5.22配信

こんにちは。MICHIYUQの丸山です。
5月も後半となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

ここ最近、「広報としてメディアにどんなふうにアプローチすればいいかわからない」というご相談が急増しています。プレスリリースの配信だけでは足りず、電話やメール、記者クラブへの投げ込みなど、意外とアナログな作業も多いのが実情です。

そこで今回は、先日千葉の外房エリアで開催されたドローン関連サービス導入の記念式典で、メディア誘致を企画・運営した事例を交えつつ「広報がメディアを呼ぶときに気をつけること」をお伝えします。
本番直前までトラブルはつきものですが、それでも事前準備や当日対応の“ちょっとしたポイント”を押さえておくと、取材獲得や関係構築につながりやすくなります。ぜひご参考にしてみてください!

今週も、気になるニュースと合わせてお届けします。


一週間の気になるNews勝手にピックアップ

カップヌードル、客が客を呼ぶパッケージ 顧客体験で伝える情緒価値
「カップヌードル」が、“思い出”をテーマに購入者調査を実施し、感情を揺さぶるアプローチで市場を拡大し続けてるのは顧客体験の設計の良い事例です。

1ヶ月ほど前の記事ですが、こちらもぜひ参考に。
日清カップヌードルがなぜ野菜栽培キット発売? ロングセラーの市場拡大法
ホームセンターで野菜栽培キットを発売し、「あの時カップラーメン食べたよね」という過去の記憶を呼び起こすタッチポイントを戦略的に増やす動きには、長年愛されるロングセラーブランドならではの工夫が光りますよね。

日経新聞「ライドシャア」記事一覧
ライドシェアが活発な動きを見せています。最近の日経MJでも、 S.RIDE(エスライド)がGOを上回る動きといった記事が出ていました。
https://x.com/nikkeimj/status/1924269112362144063
数値を交えた打ち出しは、自社のアプローチを考えるうえでも参考になります。

職場の熱中症対策 来月1日から義務づけ どう変わる?
6月から本格的に企業の熱中症対策が求められます。前回メルマガでNHK記者から自情報提供募集に対して反応してくださった方ありがとうございます!厚労省のニュースをチェックして「企業の具体的な取り組み事例が知りたい」となるパターンがよくあるので、その辺りのニュースも要チェックですね!

今回は先進的な取り組みということで、センサーやアプリを活用したテック系ソリューションが注目されていました!


メディア誘致実施レポ
広報がメディアを呼ぶときに気をつけること

先日、千葉・外房エリアにて、自治体のサービス導入の記念式典&ドローン飛行のデモイベントが開催されました。
私たちMICHIYUQでは、このイベントのメディア誘致・企画・運営支援を担当。今回はその経験をもとに、「メディアを呼ぶイベントをどう仕掛けるか?」について、現場で得たリアルな学びをレポート形式でお届けします。
 
■ メディアは“誰に何をどう届けるか”で決まる
まずはアプローチ先の選定から。
既存のメディアリストに加えて、過去に名刺交換や情報提供をしたメディア情報、問い合わせフォーム・FAX番号・プレスリリース送付先などをスプレッドシートで一元管理&更新していきます。

今回は「海上ドローン飛行」がテーマだったため、

・ドローン関連メディア
・千葉近郊の新聞・テレビ局
・首都圏の民放
・全国紙
・サーフィン系/水産業系メディア
など、テーマ性に合わせて対象メディアの幅も広げました。
 
■ 記者クラブは“丁寧な事前リサーチ”がカギ
千葉では、茂原記者クラブ・千葉県政記者クラブそして、国土交通記者会などが関連。
配布資料の必要部数や投げ込みルールは、事前に必ず電話確認します。
たとえば、千葉県政記者クラブは事前予約不要で、直接訪問し、各社のボックスに投函できます。ここでは、ついでに挨拶回りもできるので関係構築にも◎。

国土交通記者会は事前予約+メール配信or来訪というフローで、2日後にメーリス配信。余裕あるスケジューリングが必要です。
 
■ いまもFAX?でも、それが現実
MICHIYUQではeFAXを活用していますが、今回の招待状には申込フォームとFAX番号を併記しましたが、実際の申込の約半数がFAXでの返信でした。
「まだFAX?」と思いがちですが、これがいまのメディア現場のリアル。対応手段を限定しない工夫が必要です。

■ “人脈がないと無理”は誤解。ゼロでも届きます
「メディアとのコネがなくて…」という声もよく聞きます。
でも今回、フォーム・FAX・架電だけのアプローチで得られた反応も多数。人脈があればもちろん強みになりますが、それがすべてではありません。

とはいえ、テレビ局などは番組班のシフトによって来られないことも。
火曜班のつながりがあっても、水曜実施だと他の班に橋渡しが必要になる……なんてケースも。メディア内部の体制も押さえておくと安心です。

■ 当日も気は抜けない——想定外は起こる
当日朝、千葉県内で突発的な立てこもり事件が発生。
4メディアが急遽取材先を変更し、欠席となりました。
これは本当にどうしようもない話ですが、「想定外は起こる」前提で計画を組むことが肝要です。
 
■ 現場対応も事後対応も、仕組みが勝負
メディア受付では必ず名刺交換。次回への布石になります。
プレスキットには、要点を簡潔にまとめ、イベント写真や動画を入れて後日すぐ共有。
MICHIYUQではMAツールを導入しており、あらかじめリンク生成をセットしておいて実施後すぐに送信できる体制を整えました。

また、リリース配信のタイミングも重要。
あまりに早く出してしまうと、来場したメディアが後出しになってしまい、記事化が遠のくことも。今回は「イベント終了時間にあわせて配信予約」しました。

■ 質問対応や資料提供も、“一歩先”を意識
・よくある質問はFAQとして事前に整理し、スタッフとも共有。
・写真・動画素材の共有は、1社から要望があったら他社にも一律送付が基本。
・Google Driveが開けない/画像はJPGでないとNGなど、細かな事情にも対応できるように配慮。クレジット表記の有無も事前確認しておくと安心です。
 

\まとめ/
メディアを呼ぶには、地味でも地道な準備がすべてです。

・メディアリストの整理
・記者クラブの確認
広報・マスコミハンドブック(PR手帳)
などでも抜け漏れがないかチェックスト良いと思います!
・FAXも含めた複数手段の用意
・当日の柔軟対応
・事後の丁寧な共有

特別な人脈がなくても、ちゃんと届ける努力をすれば届くということを改めて実感しました。
メディア誘致や取材獲得に取り組んでいる方の参考になれば嬉しいです!
 
ご質問や感想もお待ちしています。



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最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のメルマガも、ぜひお楽しみに!

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